【第3回ブーザンゴ夜会】

満員御礼


 

“宇宙のように 複数であれ”
七十の異名を持つ詩人、
フェルナンド・ペソアを語る夜
澤田直
(立教大学教授)× 山本貴光(文筆家)

《概要》
自分とは誰か、何者なのか、わたしは別人ではないか、あるいは複数ではなかったか......?
およそ一世紀の昔、このような問いを自らに鋭く投げかけ、ときに七十を超える別
人格=《異名者》たちを創り上げては人知れず詩や散文を書き続けトランクいっぱいに詰め込んだリスボンの詩人フェルナンド・ペソア。
後の世にアントニオ・タブッキ、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、オクタビオ・パス、ジョゼ・サラマーゴ、ヴィム・ヴェンダース、マノエル・ド・オリヴェイラといった数多くの芸術家たちの心を捉え、今日ますます多くの読者を魅了しつつあるこの不世出の詩人について、長年日本においてペソアの翻訳・紹介に努めてこられ、今般その最良の入門書ともいえる評伝『フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路』(集英社)を上梓された澤田直氏(立教大学教授)と、自他ともに任じるペソア・ファンとして詩人の蔵書リストの作成などもされている山本貴光氏(文筆家)をお招きして、存分に語り合っていただきます。
お話の内容は、澤田氏の新著『フェルナンド・ペソア伝』の読みどころを中心に、ペソアの作品を訳す際の苦心や工夫、また、お二人の特に好きな詩篇について、あるいは蔵書リストから窺える詩人の関心の広がりについて、などなど、多様で多面的なペソアの魅力に迫る愉しい一夜となる予定です。
乞うご期待!

《日時》
2023年10月22日(日)
 開場:19時00分
 開演:19時30分


《入場料》
¥1,800(1ドリンク付き)

《登壇者プロフィール》
澤田 直(さわだ・なお)
1959年東京生まれ。立教大学文学部教授。専門はフランス文学・思想だが、20代後半でフェルナンド・ペソアに取り憑かれ、ポルトガル語を独学。これまでに刊行したペソアの翻訳に『新編 不穏の書、断章』(平凡社)、『フェルナンド・ペソア詩集』(思潮社)。長年の宿題であった評伝『フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路』(集英社)を今年ようやく刊行。その他の著書に『〈呼びかけ〉の経験ーーサルトルのモラル論』(人文書院),『ジャン=リュック・ナンシー』(白水社)、『サルトルのプリズム 二十世紀フランス文学・思想論』(法政大学出版局)。訳書にサルトル『真理と実存』『言葉』(以上、人文書院)、『自由への道』(共訳、岩波文庫)、『家の馬鹿息子』(人文書院、共訳、第58回日本翻訳出版文化賞)、フィリップ・フォレスト『さりながら』(白水社、第15回日仏翻訳文学賞)、ベルナール・アンリ・レヴィ『サルトルの世紀』(藤原書店、共訳、第41回日本翻訳出版文化賞)など多数。

山本貴光(やまもと・たかみつ)
1971年生まれ。文筆家・ゲーム作家。コーエーでゲーム開発に従事後、フリーランスを経て、2021年から東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。著作に『文学のエコロジー』(講談社、近刊)、『記憶のデザイン』(筑摩書房)、『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社)、『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)、『「百学連環」を読む』(三省堂)など。共著に『世界を変えた書物』(橋本麻里と、小学館)、『人文的、あまりに人文的。』(吉川浩満と、本の雑誌社)他。


《ご予約・ご案内》
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★会場内は自由席となります。お席をご予約済みのお客様は、開場時間よりカウンターにてドリンクをご注文いただき、お好きな席にご着席下さい。
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★イベントの出演者・内容については急な変更などある場合がございます。予めご了承下さい。
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《お問合せ先》
books&café BOUSINGOT(ブックス&カフェ・ブーザンゴ)
ご予約メール: info@bousingot.com


special thanks !
企画立案&アンクラージュマン:桑田光平、崔盛雄、川上貴
フライヤー制作協力:吉村優作、秋元麦踏


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