【第2回ブーザンゴ夜会】

満員御礼


 

“おまえの虹色の渇きをうたえ”
苦しみに住まう詩人、
ルネ・シャールを語る夜
野村喜和夫
(詩人)× 桑田光平(東京大学教授)

《概要》
シュルレアリスムへの参加そして離脱、対独レジスタンス活動、カミュとの友情、ブラックやブーレーズら芸術家たちとのコラボレーション、ハイデガーとの交流......、20世紀芸術そのものと言っても過言ではない難攻不落のフランス詩人ルネ・シャール(1907-1988)。その難解さ、激しさ、鋭さによって接近困難なこの詩人に、これまで多くの研究者が挑んできたが、シャールに対しては、安全な場所からの俯瞰よりも、閃光のような言葉に灼かれながら、同じ「詩人として」対峙するほうが、もしかしたらふさわしいのかもしれない。2019年に刊行された、詩人の野村喜和夫氏による『ルネ・シャール詩集:評伝を添えて』は、先行研究を踏まえて書かれた評伝と、シャールの代表的な四十余篇の訳詩を収めた、きわめて美しい書物だ。翌年、コロナ禍のさなかに刊行された詩集『花冠日乗』もまた、シャールの言葉「雨の日々には、きみの武器の手入れをするがよい」がエピグラフに掲げられている。シャールの詩に接近するにはどうすればよいのか。そもそも、そんなことは可能なのか。東京大学の桑田光平氏を聞き手に迎え、現代詩のトップランナー野村喜和夫氏と、夜のなかで夜に抗した詩人シャールについて語りあう夜!


《日時》
2023年9月8日(金)
 開場:19時00分
 開演:19時30分


《入場料》
¥1,800(1ドリンク付き)

《登壇者プロフィール》
野村喜和夫(のむら・きわお)
1951年埼玉県生まれ。詩人。戦後生まれ世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走りつづける。著訳書多数。詩集に『川萎え』『反復彷徨』『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『スペクタクル』『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)『デジャヴュ街道』『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)『花冠日乗』『美しい人生』(大岡信賞)、小説に『骨なしオデュッセイア』『まぜまぜ』、評論に『現代詩作マニュアル』『移動と律動と眩暈と』『萩原朔太郎』(鮎川信夫賞)、翻訳に『ルネ・シャール詩集 評伝を添えて』など。また、英訳選詩集『Spectacle & Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA)を受賞、『ヌードな日』英訳版が英国詩書協会推薦詩集に選ばれるなど、海外での評価も高い。

桑田光平(くわだ・こうへい)
1974年広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は現代フランス文学・芸術。東京大学文学部で英米文学を学んだ後、同大学院でフランス文学を専攻。修士号取得後、リヨン高等師範学校、リヨン第2大学、パリ第4大学、パリ第8大学でフランス文学ならびに現代美術を学ぶ。2009年、パリ第4大学でロラン・バルトに関する論文で博士号取得。主な著書に『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』『ラカン『精神分析の四基本概念』解説』(共著)『東京時影 1964/202X』(共編著)など。主な訳書にジェラール・マセ『つれづれ草』ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき』(共訳)パスカル・キニャール『もっとも猥雑なもの』ティフェーヌ・サモワイヨ『評伝ロラン・バルト』(共訳)など。現在、雑誌『現代詩手帖』にてフランス語圏の現代詩に関するエッセイ「声を集めて」を連載中。


《ご予約・ご案内》
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《お問合せ先》
books&café BOUSINGOT(ブックス&カフェ・ブーザンゴ)
ご予約メール: info@bousingot.com


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企画立案&アンクラージュマン:崔盛雄、川上貴
フライヤー制作協力:吉村優作、秋元麦踏


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